えびの市で本格的なサウナ体験をお探しの方に朗報です。標高1,200mのえびの高原を擁するえびの市には、ここでしか味わえない「天然蒸気サウナ」という宝物があります。一般的な電気サウナやガスサウナとは一線を画す、地球のエネルギーを直接感じられる本物のサウナ体験が、驚くほどリーズナブルな料金で楽しめます。
登山やハイキング、サイクリングを楽しんだ後に立ち寄る温泉施設として、また、サウナ目的だけでも十分に価値のある施設が点在するえびの市。地元民として実際に通い続けている私が、えびの市のサウナの真の魅力をお伝えします。
えびの市のサウナが特別な理由
えびの市のサウナが他の地域と決定的に違うのは、霧島連山の火山活動による「天然の蒸気」を利用している点です。地下から湧き上がる100℃近い蒸気をそのまま活用した蒸し風呂は、人工的なサウナでは決して再現できない独特の質感と効能を持っています。
硫黄の香りが漂う蒸気に包まれると、まるで大地のエネルギーを全身で受け止めているような感覚に。じんわりと体の芯から温まり、普通のサウナとは異なる深いリラクゼーション効果を実感できます。水風呂も霧島連山からの天然地下水を使用しており、ミネラル豊富で肌あたりが柔らかいのが特徴です。
さらに、えびの市のサウナ施設のほとんどが500円以下という驚きの低料金。都市部の温浴施設では考えられないコストパフォーマンスで、本格的なサウナ体験ができるのです。
白鳥温泉上湯:西郷隆盛も愛した歴史ある天然蒸し風呂
えびの市を代表するサウナ施設として、まず紹介したいのが「白鳥温泉上湯」です。
施設の特徴
征韓論に敗れた西郷隆盛が心身を癒すために3ヶ月間逗留したという歴史を持つ温泉です。えびの高原から県道30号を市街地に向けて下る中腹に位置し、標高の高さから眺望の素晴らしさでも知られています。
最大の魅力は、本館とは別棟に設けられた「天然蒸し風呂」。木製の情緒あふれる建物に、地下から湧き上がる天然蒸気が立ち込めます。温度は約90℃前後で、硫黄の香りが濃厚に漂う空間です。体感としては一般的なドライサウナよりもマイルドですが、じっくりと深部まで温まる感覚は格別です。
温泉施設の充実度
蒸し風呂だけでなく、展望露天風呂と内風呂も完備。展望露天風呂からは加久藤盆地が眼下に広がり、約34万年前に形成された加久藤カルデラの壮大な景色を堪能できます。内風呂も広々とした洗い場があり、清潔感のある造りです。
水風呂の代わりに「不感湯」という30℃程度のお湯もあり、急激な温度変化が苦手な方でも安心。外気浴スペースは浴場の壁が外に開放されているため、自然の中でのととのいタイムを満喫できます。
料金とアクセス
入浴料:市外在住者 500円、市内在住者 310円
営業時間:午前7時〜午後8時
定休日:第一火曜日
所在地:宮崎県えびの市末永1470
電話:0984-33-1104
えびのICから車で約20分、JRえびの駅からタクシーで約15分です。
地元民の一言アドバイス
蒸し風呂は小さめの空間なので、平日の午前中が比較的空いていておすすめ。宿泊も可能で、周辺には温泉の源泉である「温泉地獄」への遊歩道もあります。登山やハイキングの後に立ち寄るのに最適な立地です。
白鳥温泉下湯:秘密基地のような蒸気サウナ
白鳥温泉上湯から車で5分ほど下った場所にある「白鳥温泉下湯」も、独特の魅力を持つサウナ施設です。
施設の特徴
こちらも天然蒸気を利用した蒸し風呂がメインですが、設置場所がユニーク。浴場に降りる階段の下のデッドスペースを活用して作られており、「秘密基地」のような雰囲気が人気です。天井が低く、やや中腰で入る必要がありますが、その分親密な空間で蒸気に包まれる体験ができます。
小窓から光が差し込む設計になっており、閉塞感が和らいでいるのも好ポイント。サウナ好きの間では「上湯は展望、下湯は秘密基地感」と表現されています。
キャンプ場併設の複合施設
下湯の大きな特徴は、キャンプ場が併設されていること。バンガローやケビンもあり、アウトドア好きにとっては理想的な環境です。えびの市のキャンプ場完全ガイドでもご紹介していますが、キャンプと温泉・サウナを組み合わせた贅沢な滞在が可能です。
食事処も併設されており、地元食材を使った定食やうどん、そばなどが味わえます。特にチキン南蛮定食は地元民にも評判です。
料金とアクセス
入浴料:市外在住者 500円、市内在住者 310円
営業時間:午前7時〜午後8時
貸切風呂:1室60分 1,520円
所在地:宮崎県えびの市末永1470
電話:0984-33-1104
地元民の一言アドバイス
下湯の水風呂は打たせ水があり、水質もまろやかで入りやすいのが特徴。露天風呂が広々としているため、外気浴メインでゆっくり過ごしたい方におすすめです。与謝野鉄幹・晶子夫妻も訪れた歴史があり、敷地内には歌碑も建てられています。
えびの高原ホテル:標高1,200mの極上サウナ体験
えびの高原の頂上付近に位置する「えびの高原ホテル」は、宿泊者だけでなく日帰り入浴も可能な総合リゾート施設です。
施設の特徴
標高1,200mという立地を活かした露天風呂からは、霧島連山の雄大なパノラマビューを堪能できます。夜には満天の星空が広がり、都会では決して味わえない贅沢な入浴体験が可能です。
サウナは伝統的なドライサウナタイプで、源泉かけ流しの天然温泉と組み合わせることで、体の芯からリフレッシュできます。家族風呂も完備されており、プライベート空間でゆっくり過ごすこともできます。
宿泊とアクティビティ
ホテルとして宿泊施設も充実しており、和室、洋室、和洋室など様々なタイプの客室から選べます。食事は地元食材をふんだんに使った料理が自慢で、特に「えびの米ヒノヒカリ」は食味ランキング特Aを何度も受賞した逸品です。
冬季にはスケートリンクもオープンし、登山、トレッキング、スケートなど、アクティビティと温泉・サウナを組み合わせた滞在が楽しめます。
料金とアクセス
日帰り入浴:大人500円程度(時期により変動あり)
所在地:宮崎県えびの市大字末永1489
電話:0984-33-0161
アクセス:えびのICから車で約30分、JRえびの駅からタクシーで約40分
地元民の一言アドバイス
「えびの市観光協会を活用しよう」の記事でもご紹介していますが、えびの高原は登山の拠点として最適な場所。韓国岳登山や池めぐりトレッキングの後、ここで汗を流すのが地元民の定番コースです。
えびの市でサウナを楽しむための実践ガイド
おすすめの訪問時期
えびの市のサウナは一年中楽しめますが、特におすすめなのは以下の時期です。
春(3月〜5月):新緑の季節で、外気浴が最も気持ち良い時期。霧島連山の山々が芽吹く様子を眺めながらのサウナは格別です。
秋(10月〜11月):紅葉シーズンで景観が美しく、気温も程よい。白鳥温泉周辺の紅葉は見事です。
冬(12月〜2月):外気温が低いため、サウナと外気浴のコントラストが最高。えびの高原では雪景色を見ながらのサウナ体験も可能です。
サウナを最大限楽しむコツ
- 登山やハイキングと組み合わせる:えびの市のサウナの真価は、アクティビティで汗をかいた後に発揮されます。韓国岳登山やえびの高原の池めぐりの後に立ち寄るのが理想的です。
- 複数の施設を巡る「サウナ巡り」:白鳥温泉上湯と下湯は車で5分の距離。両方訪れて、それぞれの個性を比較するのも楽しい体験です。
- 平日の午前中を狙う:週末は登山客で混雑することもあるため、ゆっくり楽しみたい方は平日の午前中がおすすめ。
- タオルは持参がベター:レンタルタオルもありますが、マイタオルを持参すると経済的です。
周辺の楽しみ方
サウナだけでなく、えびの市には豊富な観光資源があります。道の駅えびのでの買い物、地元のラーメン店巡り、四季折々の自然散策など、サウナと組み合わせて1日たっぷり楽しめます。
特に、サウナ後の食事は格別。地元の新鮮な食材を使った料理は、火照った体に染み渡ります。
えびの市へのアクセス
車でのアクセス
福岡方面から:九州自動車道→えびのIC(約2時間30分)
鹿児島方面から:九州自動車道→えびのIC(約1時間30分)
宮崎市から:国道268号・県道1号経由(約1時間30分)
えびのIC から各サウナ施設までは車で20〜30分程度です。
公共交通機関でのアクセス
JR吉都線「えびの駅」が最寄り駅ですが、各サウナ施設まではタクシー利用が現実的です。えびの駅からのタクシー料金は、白鳥温泉まで約2,000円、えびの高原ホテルまで約4,000円が目安となります。
レンタカーを利用すれば、複数の施設を効率よく巡ることができ、自由度の高い旅を楽しめます。
まとめ:えびの市のサウナは”本物”を求める人のための聖地
えびの市のサウナは、都会の豪華なスパ施設とは対極にある、シンプルで本質的なサウナ体験を提供してくれます。天然の蒸気、天然の水、そして霧島連山という壮大な自然。これ以上贅沢なサウナ環境は、なかなか見つかりません。
500円という破格の料金で、この極上の体験ができるのは、地元自治体が運営する公共施設だからこそ。観光地化されていない素朴さと、地元の人々に長年愛されてきた信頼性が、えびの市のサウナの最大の魅力です。
サウナブームで全国各地の施設を巡っている方も、初めてサウナに挑戦する方も、ぜひ一度えびの市の天然蒸気サウナを体験してみてください。人工では決して作り出せない、大地のエネルギーを全身で感じられる体験が、あなたを待っています。
登山やキャンプ、サイクリングと組み合わせれば、えびの市での滞在は一生の思い出になること間違いなし。地元民として自信を持っておすすめする、えびの市の隠れた名物「天然蒸気サウナ」に、ぜひ足を運んでみてください。